人工知能を産むための人間そっくりの骨格と筋肉をもったロボット「ECCEROBOT」
よくある「ロボット」は、人間の代わりに様々な作業をさせるために作られていますが、こちらの「ECCEROBOT」はちょっと違います。これは「知能」を生み出すための機械の体。本当に「知能」を作り出すには人間そっくりのボディを通じて、色々なことを感覚させないといけないのではないか……というコンセプトで作られています。
私たちは両手両足、五感を通じて色々なことを感知し、脳で処理します。知能はそれらの情報をもとに様々な発達の仕方をします。
当然私たちの体が感じることと、他の動物が感じることというのは違います。犬の嗅覚やチーターの脚力があれば、おそらく世界はまったく違って見えてくるでしょう。私たちの人間らしさ、というのは「人間のボディ」を持っていることによるところが大きいのです。
これは逆に言えば、知能を作る、と言った場合にはその入れ物が重要になるということになります。「考えられるもの」だけでは人間のような知能は発生しないのでないか……ということで、実際の人体そっくりの骨格や筋肉、腱など組み込んだボディがこの「ECCEROBOT」なのです。
動画はこちらから。人間の骨と同じくらい軽量な樹脂に、収縮する筋肉を再現した伸縮性ワイヤで駆動します。普通はモーターで関節を回すところですが、ワイヤの巻き取りで動かすことで人間の動きに近づけています。
FET11 – ECCE Robot presented by Hugo Gravato Marques – YouTube
少し前のバージョンのECCEROBOTの動画はこちら。まだ片腕です。
ECCEROBOT – Embodied Cognition in a Compliantly Engineered Robot – YouTube
人間と同じ入れ物を作ればゴーストは宿るのか?という問いは士郎正宗の「攻殻機動隊」など、非常に多くの作品で取り上げられてきたテーマでした。いったいどのような結果が出るのでしょうか。
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