科学と技術

艦載用無人航空機向けにクルーのジェスチャーを理解するシステムを開発


新しい機械を導入するのに問題となるのが新しい操作方法を覚えなければいけないこと。機械が増えるほど再教育の費用は多くなり、経験値が浅いうちは事故も増えて能率も下がります。ならば、従来の方法で機械を操作できればいいのでは……ということで、空母に乗せる無人航空機を従来通りのジェスチャーで操作できるようなシステムがマサチューセッツ工科大学で研究されています。


今後、無人機の増加と共に、人間が無人機にどう意思を伝えるのかが問題になります。

無人機のために新しいコントロール方を教育するよりは、逆に無人機のほうに従来のジェスチャーを教え込んだほうが人間の経験値も高いので安全。マサチューセッツ工科大学で研究されている方法では、このようなステレオカメラを使ってジェスチャーを読み取ります。

例えばこのようなジェスチャー(ブレーキをかける)の場合

腕の形、それから手の開きを見てなんのサインなのか判断します。右側には「確度(Confidence)」ゲージもあり、不明瞭な場合は行動を起こしません。

動画はこちらから。
Guiding robot planes with hand gestures – YouTube

空母の上や滑走路の横はとにかくジェットエンジンの音でうるさいので音声のコミュニケーションは無理。ほとんどの動きはジェスチャーで伝えられます。

昔から使われている方法なので、例えばこのように地上の空港向けですがジェスチャー(マーシャリング)の練習用ソフトがあったりなど、やり方が確立してしまっています。
Air Marshall Game, Serious Games Challenge, I/ITSEC 2011 – YouTube

今後は、ジェスチャーに対して「Yes/No」などの反応を返したり、新しいジェスチャーを簡単に学べるようにするなど、様々な改良が予定されています。

現実にはこういう人たちもいるので、ジェスチャーを解釈する機能は必須。各国軍の比較なのですが、1:30辺りから無敵のイギリス軍によるハンドシグナルが始まります。
How to marshall a Jet full version – YouTube

ソース:Guiding robot planes with hand gestures – MIT News Office

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