科学と技術

捕虜がまばたきモールス信号で「拷問されている」とメッセージを送っている動画


とらえた捕虜をテレビに出演させて捕虜の出身国を批判させるというのは昔からよくある宣伝工作ですが、その最中に勇敢にも「敵に拷問されている」と「まばたき」を使ってメッセージを送っているのがこちらの動画です。


Admiral Jeremiah Denton Blinks T-O-R-T-U-R-E using Morse Code as P.O.W. – YouTube

攻撃機のパイロットであったジェリー・デントン海軍中佐(当時)は、ベトナム戦争中に撃墜され捕虜となりました。これはその時ベトナム側によって撮影されたプロパガンダ映像。

アメリカの軍人の口からアメリカ批判が出てくる様子を見せるため放映されたものですが、語る内容とは裏腹にまぶたがモールス信号になっており「TORTURE(拷問されている)」というメッセージを送っています。質問を受けながら隠しメッセージを送るのはものすごく難しかったのではないでしょうか。

こちらはアートの中にメッセージを隠した例。第2次世界大戦中、ナチスドイツにとらえられたイギリス軍のカサダリ少佐が作成したタペストリーです。

実はこの枠の部分の点と線がモールス信号になっています。内側の枠には「GOD SAVE THE KING(神よ国王を守りたまえ……当時のイギリスの国王は男性のジョージ6世)」、外側の枠には「FUCK HITLER(くたばれヒトラー)」という実にジョンブルらしいメッセージが縫い込まれていました。

タペストリーはそれから4年もの間収容所の食堂に飾られていたそうで、とうとうこのメッセージは気づかれることがありませんでした。食事の時間のたびにこのタペストリーを見てニヤニヤしていた軍人がいたんでしょうね……人間は強いものです。

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