科学と技術

[字幕動画]ハリウッド式特殊部隊の作り方「Hollywood Boot Camp」Part1


映画にはもう当たり前のように「特殊部隊」が出演しますが、それを演じるのはごく普通の生活をおくっている俳優さんたち。彼らをソルジャーに仕立て上げていく演技指導コンサルタント達の仕事っぷりを捉えた動画「Hollywood Boot Camp」から、まずは導入編を紹介します。


今回の訓練では、海軍特殊部隊「Navy SEALs」が北朝鮮に潜入、拉致被害者を救出するシーンがある映画「The Eleventh Hour」の演技指導を行います。

下の「Select Language」タブから「Japanese」を選択して再生すると字幕が表示されます。動画が表示されていない場合は、何度か「F5」キーを押してページの表示を更新してみてください。

 
「OpsGear」はアメリカ・ユタ州にある装備品開発・トレーニング請負企業。CEOのデービッド・バーネルは空軍で11年間勤務し、捜索・救難インストラクターとして数々の作戦に参加した人物で、ガレージから創業したOpsGearを大きく育て上げました。アメリカにはこうした元軍人によるコンサルタント企業がたくさんあり、退役軍人の受け皿にもなっています。

アメリカの軍隊は民営化が進み、訓練部門や兵器開発・テスト部門などはどんどん外注されるようになりました。そうした業務の知識・ノウハウを生かしてこうした演技指導なども行っているわけですね。

大掛かりなところでは映画の特撮技術を使ってものすごくリアルな市街地訓練を提供しているStrategic Operations社や東側の戦闘機「Su-27」を購入して、アグレッサー訓練を提供しているTacAir社のようなところもあります。

一般人も参加できるようなトレーニングプログラムもありますが、教えてはマズいことは教えないということは徹底されており、例えば政府の許可が必要だったり、教則DVDの中には国外への輸出が法律で規制されているようなものもあります。

以下、動画の補足など。

俳優を待ち受ける教官。赤い銃は重さと形だけ実銃にあわせた訓練用ライフルで、これを使って立ち居振る舞いを徹底的に練習するわけです。

とはいえ最初からライフルを持たせてもらえるわけではなく、まずは肉体的なシゴキから。水中での作戦が多いSEALsの兵士、という設定なのでとにかく水をぶっかけられます。

あくまでもハリウッドなので肉体的な負荷はやや甘口。ホンモノの場合、この画像のように手足を縛ってプールに放り込むという「Drown Proof Test(対溺死テスト)」が行われます。ほぼ虐待ですね。

帽子を「カバー」と呼ぶ軍隊用語が分からなくてまごまごする俳優。いったいこのあとどういう目に合うのでしょうか……。

次の動画:
[字幕動画]ハリウッド式特殊部隊の作り方「Hollywood Boot Camp」Part2 – DNA

カテゴリ: 単行本
発売日: 2003-06-20

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