努力と根性と勘と経験、中国の農夫が作り出した「飛行機械」
こけの一念、岩をも通すということわざを具現化したかのような、すべて独学・手作りの飛行機械を中国のとある農夫が作り上げてしまいました。
このなんとも奇妙な飛行機械を作り上げたのは中華人民共和国の中部、湖北省の省都・武漢市にすむ農夫のShu Manshengさん。専門の教育を受けたわけではなくすべて独学で作り上げられました。
2010年4月には初飛行に成功するも5月に行なわれた2回目の飛行試験で負傷。以来、約72万円の費用をかけて改良が進められています。
直径約4メートルの鋼鉄パイプフレームに8台の原付用2ストロークエンジンを搭載。羽が8つなのでさしずめオクトコプターといったところでしょうか。
セルモーターとかないんで手回しスタートです。
それぞれのエンジンの回転数やらを見る計器……でしょうか。
荘重な浮上を見せる動画はこちらから。とりあえず浮きます。
[拍客}实拍武汉超牛农民制造UFO飞碟试飞实验现场_1.小游戏 http-www.2206.com.flv – YouTube
次の段階に進んだときのためのフレームはすでに完成済み。
多数のローターを使ってコントロールする方法自体はかなり研究が進んでいて、こちらのクアドロコプターの動画のようにかなりの運動性能をもった機械は存在しています。ただ、これは4枚のローターの回転速度をジャイロやコンピューターを使って微妙に変化させることができるからこその技。Shuさんのマシンはほぼ勘と人力で飛んでいるので、今後はそのあたりのコントロールが課題になると思われます。
Quadrocopter Ball Juggling, ETH Zurich – YouTube
もっとも空を飛ぶことだけがShuさんのゴールではありません。インタビューに対し「いつか普通の学校では学べないようなことをを学べる学校を作りたい。そのために注目を得て資金を得たい」と将来の夢を語っています。
今は「家族すら本気にしていない」ほどの途方もない夢ですが、いつの日か叶うことを祈りたいものですね。
ソース:Peasant works on construction of flying saucer|China|chinadaily.com.cn
Farmer’s dream still grounded|Odd|chinadaily.com.cn
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