肉食系2CV、サハラを駆けたシトロエン・バギー「Baby-Brousse」
シトロエン・2CVといえば、フランスのエスプリを象徴する自動車であり、ビートルやミニと並んで「カワイイ」と人気のあるクラシックカーですが、長い歴史のなかではこんなゴツいバリエーションもあったようです。
Baby-Brousse(キツネザル)はアフリカ西岸・コートジボアールにあったles Ateliers et Forges de l’Ebrié社で2CVの派生車、Ami6のシャーシに板金製のボディを乗せたオフローダー。各国で3万1千台が生産されたと言われています。
元となったシトロエン・2CV。悪路につよく燃費もいい「荷馬車」としてフランス庶民の足として大活躍。1948年の生産開始から1990年まで387万2千583台を売るというベストセラーになりました。
価格を抑え、生産効率を高めるべく簡潔を極めた2CVをさらにシンプルにしたのがこの「Baby-Brousse」。板金を曲げただけのボディを溶接ではなくボルト止めでシャーシに乗せています。
その他のパーツもボルト止め。溶接の機材がなくともレンチ一本でパーツの交換ができます。
コンパネは木でしょうか……木目が見えるような。
シトロエンのマーク入りということは、1969年にシトロエン社がles Ateliers et Forges de l’Ebrié社からライセンスを買い上げた後のキャンペーンで用いられたのかも知れません。
渡し船に乗るBaby-Brousse。
大衆車という位置づけで作られたにも関わらず、軽量な車体によって相当悪路には強かった2CVゆずりの走破性。
キャンプ中。ビールではなくワインなのがフランスです。
元はローカルメイドのBaby-Brousseは1969年にシトロエン社がles Ateliers et Forges de l’Ebrié社からライセンスを買い上げてからは各国で生産が行なわれました。また、シトロエン社のオフロード車「メアリ」の設計にも影響を与えたと言われています。
ソース:baby brousse SAFARI SOLEIL – 115937390773181389552 – Picasa ウェブ アルバム
Citroën Baby Brousse – Dalat – Mehari – Méhari – Pony – Yagán
グラフィック社
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