太陽光と砂だけで思い通りの形を作り出す「Solar Sinter 3Dプリンタ」
砂漠は太陽と砂以外に何にもない……というのは嘘。見方を変えれば無尽蔵のガラスの原料と太陽光エネルギーを得られる場所でもあります。このテーマを表現するのが「Solar Sinter」。コンピューター上の3D図形を「印刷」する3Dプリンタを砂漠にあるものだけで動かすという面白いアートです。
これがいわゆる3Dプリンタ。少しずつ樹脂を盛り上げて形を作っていきます。設計用のソフトウェアから直接印刷できるので、サイズを確かめるためとしてはすごく便利なのです。
YouTube – 3D Printing a chess pawn with my RepRap
3Dプリンタには色々な形式がありますが、今回の太陽光3Dプリンタはこちらの粉末固着方式のほう。粉末を固める→粉末を盛るを繰り返して形を作ります。
YouTube – 3D printing demo — ball bearings!
どんな材料でも3Dプリンタを作ることができます。しかしそこで太陽の熱と砂を溶かしたガラスを思いつく人は……ちょっといないんじゃないでしょうか。
ほんとにサハラ砂漠のど真ん中。
材料は砂、エネルギー源は太陽の光。砂漠は豊かです。
レンズで集めた光で砂を溶かしてガラスにする。普通はレーザー光を使うそうです。
どんどん溶けてガラスになる砂。
こんな感じで少しずつ固めていきます。
一層終わったら砂を積む。
これを繰り返して立体を作ります。
動画はこちらから。
Markus Kayser – Solar Sinter Project on Vimeo
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