科学と技術

自動車と一輪車のいいとこどり、近未来感あふれる両輪型シティコミューター「EDWARD」


自動車というものが出始めたころ、今では考えられないような奇抜なデザインのものがたくさんあったそうです。そうした中から今の形のものが出てきたわけで、ひょっとしたらこのデザインが「次の常識」になるのかも。そんな未来を思わせるのがこのコミューター「EDWARD」です。


「EDWARD」は「アクティブ回転抑制式電動二輪車(Electric Diwheel With Active Rotation Damping)」の略称。オーストラリア・アデレード大学の機械工学科の学生が作成した物。

自分でバランスをとらなくてもよい自動車と小回りが利く一輪車のいいところを合わせたようなデザイン。左右の車輪を逆に回転させることでその場で回転したりするなど、スペースの限られた街中を走るコミューターとしては便利な機能を持っています。

ジョイスティックでコントロールされる電動モーターで走り、その速さは時速約40km。外側の車輪を内側の小車輪で回転させて進みますが、前後の傾きを自由に制御することができます。

動画はこちらから。
YouTube – EDWARD – Electric Diwheel With Active Rotation Damping

自動車よりも軽量で、フレームの内側に運転手が来ることからバイクよりも安全。これまでになかった形の乗り物なだけに、まったく新しい交通システムのヒントになるのかもしれません。

唯一の懸念はあのパンジャンドラムそっくりなことでしょうか……。
YouTube – Panjandrum

これはイギリス軍の秘密のまま終わった秘密兵器・自走爆雷「パンジャンドラム」。ロケットを動力に回転し、敵の陣地にに勇ましく突撃・爆発する予定でした。結果はお察しの通り。なぜ設計の段階で計画を中止しなかったのかは20世紀の謎の1つと言われています。

ソース:New electric diwheel hints at future of city transportation

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