世界最速、ギターによる「くまんばちの飛行」の超絶技巧演奏が500bpmを達成
人類はこれまで音速の壁やベルリンの壁など、様々な障害を打ち破ってきましたがまた新たに壁を突破した人が現れたようです。速弾きベンチマーク曲として知られる「くまんばちの飛行」を500bpmで弾ききったギタリストがついに現れました。
「くまんばちの飛行」は音の細かい上下によって蜂の羽音を模した楽曲。こちらはピアノ版の楽譜ですが、様々な楽器のプレイヤーによって速弾きのベンチマークによく使われます。
チューバの地平を切り開いたイギリスの名手、ジョン・フレッチャーによる演奏。指の動きが大変そうなのが分かると思います。
YouTube – John Fletcher – Flight of the Bumble Bee
音楽の速さは通常四分音符を1ビートとするbpm(ビート/分)という単位で表され、例えば時計のチク・タクという音は60bpmとなります。前のギネス保持者チアゴ・デラ・ヴェガはこの曲を320bpmで演奏。非公式ながら日本のテレビ番組に出演した際に370bpmという記録も出しました。
世界記録達成時の動画です。
YouTube – OFFICIAL WORLD RECORD GUITAR SPEED – Guinness World Records
ギターの速弾きについては指の動きのトレーニングのほか、チューニングの変更など様々なテクニックが用いられますが、ギター教室を主宰するジョン・テイラーはこれらを研究し、自身のFacebookページで「ちょっと下手だけど」とさらに速い500bpmの演奏を披露しています。
Dr. Hot Lix’ School of Guitarさんが投稿した動画:「Flight of the Bumblebee at 500 bpm [HQ]」
「速く弾くことでまた新たな表現の可能性が生まれるんだ」と語るジョン・テイラー氏。どこまで速くなるのか見ものです。
関連記事
フロッピーディスクドライブ4台で奏でる「トッカータとフーガ・ニ短調」 – DNA
10分の1の速度でスロー再生するとやたら荘厳になる「とある映画のテーマ」とは – DNA
次世代宴会芸:「スーパーマリオのテーマ」をピアノで弾くための楽譜とコツ – DNA
伝統のオーケストラ、ニューヨーク・フィルがデジタルアーカイブを公開 – DNA
老若男女の音楽の好みについて、X-Yグラフとタグクラウドを組み合わせて解析した図 – DNA