科学と技術

電動バイクレースTTxGP向けの新型バイク「Mission R」がMission Oneから登場


2009年から開催されている世界初のゼロエミッションバイクのみのレース「TTxGP」では「電動」という言葉のイメージを覆すパワフルで高性能な電動バイクが活躍していますが、有力コンストラクターMission Oneが同チームの新型バイクのイメージを公開しました。


Mission Oneは電動クーペで知られるテスラ社やイタリアきってのバイクメーカー、ドゥカティなどの元社員によって設立された企業。TTxGPには2009年の初回から参加しており、ソルトフラットでの電動バイク世界速度記録(量産試作部門)をもつチームでもあります。

その出自や早くから公開されていた参加マシン「Mission One」のイメージ等からものすごく期待されていたものの、TTxGPではいまいち成績が振るわず。満を持しての2代目マシンですが、ぐっと完成度を上げてきたように見えます。

普通のバイクならエンジンが納まっている場所にバッテリーが積まれているので、パワーユニット自体はかなり後ろに搭載されているイメージ。

クロモリ鋼のトラスフレームにスイングアームは片もち。レーサーとしてはホイールベースがやや長いデザインに見えます。

先代の「Mission One」からかなり完成度を上げてきたのは事実。

3相ACモーターと容量14.4 kWhのバッテリーで144馬力・155N・mという、ほぼ600ccレーサー並の出力を搾り出すユニット。モーターは回転数に関わらずトルクが一定になるのでミッションを搭載する必要がなく、その分軽量化が可能。

いかにもレーサーという感じの薄く小さいシート。

先代Mission Oneのイメージ図。

実際のMission One。

スロットル開度と回転数のマッピングはWi-Fiあるいは3G回線を通じていつでも変更することができるなどかなりの電子化が進められているとのこと。先代と比べて外見・ユニットともにかなりの洗練が見られます。

電動スクーターのように日常の足としての電動バイクが普及し始めていますが、このようなスーパースポーツタイプの電動バイクを手に入れることができる日もそう遠くないのかもしれません。

ソース:Mission Motors | Motorsport | Mission R

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