労働はもう古い……人間の体温をエネルギー源にして仮想通貨をマイニングする企業「Institute of Human Obsolescence」
おそらくなんでもかんでもがAIとロボットによって行われる近未来において、人間のあり方はおそらく大きく変わってしまい、労働などというものは陳腐化してしまっているでしょう。そんな未来に向けて、ただ人間として生きている、ということを労働としよう、という企業が現れました。
オランダの「Institute of Human Obsolescence(陳腐化した人間協会)」は、生きた人間の発する体温をエネルギー源として活用することを目指すグループ。肉体を動かすのではなく、体温による仮想通貨のマイニングを新しい労働としてみなそうということをやっているのですが、ディストピアSFの匂いがプンプンすいてきます。
ちなみに計算上、人間が発散する体温のうちエネルギーに換算できているのは1%ほどとのこと。これだと仮に1ヶ月に1ビットコイン採掘しようとすると4万4千人が必要となって現実的ではないのですが、仮想通貨の価値と変換効率の両方が上がってくれば採算がとれることが見込めるということです。
新しいカタチの労働に勤しむ女性の動画はこちらから。
Arbeit mit Nichtstun? – YouTube
肉体の運動をなるべくそのまま労働として換算する、ということは既にブラジルの刑務所で開始されているのですが、ただ寝ているだけでエネルギー源になることができるというのはある意味画期的なことかも。あるいは人間が「次の段階」に進むきっかけになるのかもしれません。
「自転車発電で刑期短縮」プログラムがブラジルの刑務所で開始 – DNA
ソース:Institute of Human Obsolescence
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