科学と技術

3Dプリンタ大手MakerBot社が要のパーツ「エクストルーダー」を大改修した「SmartExtruder+」を発売


3Dプリンターがホビーユーザーでも使えるレベルの手軽さになったのはごく最近のこと。それでもまだ繊細な部分はあるのですが、そのうちの要とも言うべきパーツ「エクストルーダー」について、MakerBot社が同社の製品に大改修をほどこし発売するそうです。

ホビーユーザー向け3Dプリンターは「積層型」といって、プラスチックを溶かしたもので描いた輪切りの平面図形を積み重ねることで立体を形作っています。

その最重要パーツとなるのが「フィラメント」と呼ばれるプラスチックの細棒を繰り込んで溶かし、細い糸状にして出力するノズル部分、通称「エクストルーダー」です。です。シャープペンシルの芯が出てくるところをイメージすれば分かりやすいでしょうか。

このエクストルーダーはほとんどの積層型3Dプリンタで泣き所となっているパーツです。温度管理がシビアで、室温や出力速度によってはすぐにプラスチックが細いノズルに詰まってしまいます。

今回発売される「SmartExtruder+」は、会社を傾けてしまうほどに評判の悪かった先代「SmartExtruder」を大改修したモデル。徹底的なテストを繰り返し、飛躍的に信頼性・耐久性がアップしたとのこと。700時間の耐久試験では全数突破、90%がその後1200時間まで耐えぬいたそうです。

「Smart」の名の通り自動調整機能、スマートフォンとの連携が強化されており、「フィラメント枯渇監視」や「出力物監視Webカメラ」など、出力に丸一日かかることも珍しくない3Dプリンタならではの機能が搭載されています。

動画はこちらから。価格はエクストルーダー単体で199ドル。現在、旧式のエクストルーダーと交換で100ドル引きになるプログラムが行われています。
MakerBot Smart Extruder+ | Print with Confidence – YouTube

エクストルーダーまわりは非常に繊細で経験が必要でしたが、こうした誰にでも扱いやすくなる改修は大歓迎ですね。

ソース:MakerBot Smart Extruder+

MakerBot is replacing its most ill-fated 3D printing product | The Verge

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