これがGoogle流「ブレインストーミング」のやり方だ
会議が好きな人ほど生産性が低いのは周りを見渡しても明らかな通り。しかしそれでも集まって顔を見ながらでないと決められないこともたくさんあります。そんな時、世界で最も生産性が高い人達が集まる企業の一つ、Google Ventureではこんな風に「決」を得るようです。
Google Ventureは元々Googleの企画経営部門の一部で、外部の有力なスタートアップを支援していたグループを独立させたベンチャーキャピタル。上から下までがGoogle出身者であり、そして起業家精神とGoogleマインドの両方を理解する集団でもあります。
まだ海のものとも山のものともつかないスタートアップは、支援する方も何をどうしたらよいのか分からない部分があります。当然意思決定も難航するわけですが、Google Ventureのデザイン部門パートナー、Jake Knappによればここで「Note-and-Vote」というメソッドが非常に役に立つそう。複数人の意見に酔って視野を広く保ちつつ、かつ生産性を落とすいろいろなファクターを排除できるということです。
さてそろそろ結論を出さないとな……となったら一旦会議をストップ。参加者それぞれに自分の考える候補を書き出してもらいます。この時他の人と相談しないこと。5分から10分で、とりあえず頭の中にあるものを書きます。
それから推敲。2分ほど。自分の候補の中から1つか2つ選びます。
そして自分の候補をただ読み上げます。
全員が候補を出したら、投票を行います。
最後に議長が候補の中から選んでシメます。最多得票のものにしても、次点のものにしてもOKです。
最後まで残る考えというのはそれなりに残る理由があるもので「正確さ」や「質」にそれほどバラつきがあるものではありません。ただしそれらを1つ1つ検証するには時間が足りないので、各人の視点から1番良い物を選び、それを機械的に処理するというのが最適だ……という考えのようです。できるだけ好みや感情、社内政治を排除する工夫が随所に見られますね。
「そういうルールだから」ということを全員で共有できれば、これは確かにいい方法かもしれませんね。「ワシの言うことが聞けんのか!」という人がいない組織ではかなり有効なメソッドになるのではないでしょうか。
ソース:“Note And Vote”: How Google Ventures Avoids Groupthink In Meetings | Co.Design | business + design
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