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3Dプリンタで拳銃密造-大学職員を神奈川県警が逮捕


3Dプリンタによる武器製造については昨年あたりからインターネット上で大きな話題となっていましたが、とうとう逮捕者が出てしまいました。神奈川県警は2014年5月8日、3Dプリンタ殺傷能力のある拳銃を製造したとして大学職員の男を逮捕しました。


銃刀法違反容疑で逮捕されたのは湘南工科大職員居村佳知容疑者(27)。県警は8日男の自宅を家宅捜索し、3Dプリンタで出力したとみられる銃のようなものを5丁押収。うち2丁が実弾による殺傷能力があると鑑定されました。

居村容疑者は、YouTubeやニコニコ動画といった動画投稿サイトに自身が3Dプリンタで製造していた拳銃を撮影した動画を掲載していたほか、Webサイト上で形状データを公開していました。県警はこれを把握し、捜査をすすめていたということです。

NHKの映像によれば機械加工のためのフライス盤も押収されたようです。
3Dプリンターで拳銃製造か 所持容疑で逮捕 NHKニュース

居村容疑者のものと思われるGoogle+アカウント。
imura2011 – Google+ – I have…

自作の銃を発砲する居村容疑者と思わしき人物。この際は弾が発射されず火薬を爆発させるだけの「モデルガン」として映像を公開していました。

回転式弾倉を備えた自作銃。他にも世界初の3Dプリンタ製の拳銃Liberatorも出力して発射させていました。

居村容疑者が投稿した動画について報じるネットニュースの映像。
3D Printed Gun from Japan – YouTube

居村容疑者は容疑を認めており「拳銃は自宅の3Dプリンターを使って自分で作った。違法とは思わなかった」と供述しているということです。

そもそも3Dプリンタ拳銃の「実用性」は非常に疑わしいことがアメリカ政府機関の実験などによって明らかになっており、実際に逮捕まで至るのは世界的にも稀なケースです。

世界で初めて3Dプリンタ製の拳銃を制作したアメリカのグループDifence Distributedはその後「火気製造データの頒布は武器製造=課税の対象となり、脱税の可能性がある」というアルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局の警告によりネット上に公開していたデータを撤収しており、逮捕には至っていません。

2013年10月25日にイギリスのマンチェスターではある事件の家宅捜索の際「3Dプリンタ製拳銃を押収」と発表されましたが、後に「別の3Dプリンタ製造のための部品であった」ことが判明しており、武器密造については何も問われなかったようです。

居村容疑者はネット上で「武装の自由がない社会に民主主義は存在しない。武装の権利は基本的人権である」とかなり過激な主張を展開しており、誰にでも武器が作れるように設計図・データを公開していました。今回の逮捕は「3Dプリンタ」を使った武器製造、というよりも、製造方法の無制限な頒布とその扇動による治安への影響が大きく考慮されたものと考えられます。

追記:容疑者のものと思われるTwitterのつぶやきを追加しました。

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