地図版Wikipediaの「OpenStreetMap」で誰がどこの地図を描いたのかユーザー別に塗り分けたインタラクティブマップ
地図版Wikipediaとして2004年にスタートした「OpenStreetMap」。ユーザーがちょっとずつ地図を埋めていく、という非常に地道なコミュニティだったのですがいまやほぼ世界中を網羅した一大プロジェクトになりました。この地図のどこを誰が描いたのか、ユーザーごとに塗り分けたインタラクティブなマップが公開されています。
以下をクリックすると全世界版を確認できます。山間部や荒野などは、国家機関などが提供している地図データを利用しているので1色になるのですが、小さな島の村がぽつんと違う色で染まっていると、そこに人の営みを感じて嬉しくなってきます。
OpenStreetMapは地図版Wikipediaと言えるもので、ユーザーは自分で地図を作ってアップロードしていきます。データの2次使用についての条件は非常に緩やかなので、様々なアプリにおいて地図データを複製したものが使われているようです。
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こちらは時系列順に色分けしたもの。緑が一番古く赤が新しいエリアになります。最近は地図データを提供する企業も増え、使用可能なエリアが急速に拡大しました。
2013 OpenStreetMap Data Report
日本でも2012年にYahoo Japanが自社が保有していた旧アルプス社の地図データをOpenStreetMapコミュニティに提供したため、地図が存在するエリアがぐっと広がりました。
現在の地図アプリはデータの権利上、使用するたびに地図データをダウンロードする仕組みになっているので、携帯電話の通じない山中などで使うことができません。OpenStreetMapの地図データなら画像データとして持っておけるので、GPSの電波さえつかめればどこででも使うことができます。
既にiOSアプリでは「DIY GPS」で自作の地図が使えます。もっと色々面白地図アプリができるといいですね。
ソース:OpenStreetMap’s Contributor Community Visualized – Individual by Individual | MapBox
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