科学と技術

1959年、NASAのマーキュリー計画のために発表された「宇宙飛行士募集要項」


アメリカ初の有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」ではアメリカの全軍から優秀なパイロットが集められ訓練を受けました。その様子は映画「ライトスタッフ」で見ることができますが、あの徹底的なテストと訓練に耐える人材は、いったいどのようにして募集されたのでしょうか。どんな仕事をすることになるか説明する「職務明細書(Job Description)」は、かなり厳しいことが書かれています。


アメリカでは求人の際に、もし採用された場合、いったいどのような仕事をすることになるかという「職務明細書(Job Description)」が明示されます。日本でも求人票で同じようなことが書かれていますが、契約書社会のアメリカでは非常に詳細に書かれており、掲載されている以外の仕事を強要することは基本的にはできません。罰則もあり、時には非常に厳しいことになることもあります。

もちろん国家機関であるNASAの、しかも内部文書なので微に入り細を穿ったものにはなっていませんが、こういう文化背景から出てきたものなので、以下のように細かいものになっております。

マーキュリー計画で発生する環境下での心理的研修、開発、飛行前トレーニングへの参加

動的・静的シミュレータの操作、被験者として搭乗、ブースター・通信機器・テレメトリ・ディスプレイ・操縦系統・生命維持装置・脱出装置・飛行装置・再突入および着陸装置などのデータ分析補助

発射、無重力状態、再突入の際のGに耐え、確実に操縦するための技能と自信を身につけるための遠心訓練装置による耐G訓練への参加

ざっと読む限りは「徹底的にシゴくから」という感じ。実際のところ宇宙とはどういうところなのかさっぱりわかっていなかったために、あらゆる環境に耐えられる準備と訓練が行われました。今では普通の人でも行くことができるようになった宇宙ですが、先人の努力があってこそですね。

ソース:NASA Wants You: The Original 1959 Astronaut Job Description | TIME.com

関連記事

いろんな仕事の「他人からのイメージ」と「実際自分がやっていること」の違いについてまとめ - DNA

NASAの新宇宙服のプロトタイプデザインが「トイ・ストーリー」のあの人っぽい - DNA

数々の宇宙ミッションを遂行し現存するスペースシャトル3機のコクピット写真49枚 - DNA

警察の求人ポスターのモデル、実は窃盗犯と判明して大騒ぎに - DNA

この記事をブックマーク/共有する


前後の記事

DNAをこれからもよろしくお願いします!

Facebook上のコメント一覧

Twitter上のコメント一覧