科学と技術

Boston Dynamics社の軍事用マネキン「Petman」が真の姿をあらわす


国防総省と共同で開発が進む軍事用マネキン・ロボ「Petman」については、以前その禍々しいプロトタイプの動画をご紹介しましたが、今度は幾分親しみが持てる着衣の姿での動画が紹介されました。淡々とお仕事をこなしているようです。


以前はこんなお姿でしたが……

最近いろいろと最適化が進んだようです。

「Petman」はBoston Dynamics社と国防総省が共同で開発を進めている2足歩行ロボット。国防総省といっても戦闘用ロボットというわけではなく、化学防護スーツの着心地を調べるための動くマネキンとして使われます。

化学防護スーツは非常に厚手で重たく、通気性がゼロなので人間に着せて厳しいテストするとすぐに体力の限界がきてしまいます。また人間を使って「毒ガスに耐えられるかどうか」というテストをすることはできません。

そこで何時間、どんなに動かしても文句を言わず死ぬこともないロボットでテストすればどうかということで「Petman」は開発されました。

歩いたりいろいろなポーズをとってスーツの着心地や縫い目の耐久性を調べるテスト風景。ホンダのアシモと違って人間用の服を着せなければいけないので、プロポーションもリアルなものになっています。もちろん関節も人間と同じように動きます。
Petman Tests Camo – YouTube

もちろんほかの服、例えば防弾チョッキなどの着心地テストにも使えます。昔は実際に着せて歩いたり走ったりさせていたことを考えるとより人権に配慮したロボットといえますね。

1代前のプロトタイプ。約2年前のものです。
PETMAN – YouTube

そしてさらに前。ザ・プロトタイプですね。
PETMAN Prototype – YouTube

どこかの地下シェルターに戦闘型Petmanがずらっと並んで出番を待っているところを思い浮かべると胸が熱くなりますね。

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