科学と技術

株式ニュースを0.4秒早く手に入れると株価はこういう風に動く


0.4秒というのは人間なら誤差ですが、大型の投資銀行ともなるとコンピューターが自動取引を行うため、株価はそれこそミリ秒単位で乱高下します。先日この差を利用してすさまじい量の取引が行われるという珍事がありました。


アメリカ合衆国エネルギー省(EIN)は毎週、天然ガスの貯蔵量統計を発表しています。貯蔵量が減ると将来の価格が上がるので、天然ガスを仕入れて商売をしている企業の業績が下がり、関連企業の株価が下がります。

要するに「貯蔵している量が減ると関連企業の株価が下がる」のです。それでこの貯蔵量統計には注目が集まっていたのですが、なぜか定刻の400ミリ秒(0.4秒)前に「2013年1月は貯蔵量が減少した」という発表がされてしまいました。

さて、それではこの0.4秒の間に何が起こったのでしょうか。これはETF(上場投資信託)であるアメリカ天然ガスファンド(UNG)の値動きを表すチャートです。クリックで原寸大のチャートが表示されます。

なんと発表前にすでに最大約18円下げるという乱気流っぷり。株式市場でこのわずかな間にいったいいくらのお金が動いたのかちょっと想像もつきません。

発表後はいったん持ち直すのですがその後の値動き幅は先ほどのものとは比べ物になりません。この「0.4秒」に気づき大量の資金を投入することが出来た人たちはいったいどれくらい儲かったのでしょうか。

超大型の投資銀行が数値とニュースを基にした自動取引を行うためにこういう事態が起こります。こういうものを見てしまうと、個人が手作業で投資をするというのはものすごく無謀という気がしてきますね。

ソース:Nanex ~ 31-Jan-2013 ~ Natural Gas News Leak

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