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アメリカ国防総省DARPA「水に浮くキャタピラ」で水上を疾走する車両を開発


世界最速のチータ型ロボット」や「シュレッダーでバラバラにされた紙を元通りにする方法」など先進的過ぎて時々ジョークにしか見えない成果を発表し続けるアメリカ国防総省の研究機関DARPAが、水に浮くキャタピラで水上を疾走する車両を開発しました。いつもどおり非常にシュールな絵面です。


これは大規模災害発生時、民間の船や車両を転用し輸送能力を拡大するTactically Expandable Maritime Platform (TEMP) 計画の一部。港の荷揚げ設備や空港が使用できず、生命維持インフラも破壊された事態を想定し、発電ユニットや無人空輸シャトル、揺れ抑制船上クレーンモジュールなどで一般的な輸送船を改装するというのが骨子となります。

こちらの車両は船上からコンテナを降ろし、海岸に荷揚げをする水陸両用車両CAAT。キャタピラは中空でフロートとして働きます。

これで水をかいてこのように水上を疾走することが可能。

人ですら足が沈んでしまうような沼地もこの通り。

水上の浮遊物も気にすることはありません。

このように特別な施設がなくとも、海上から直接岸に乗り付けて輸送することができます。

フロートが中空構造とすると、弾が当たれば沈んでしまうことが考えられますが、共同研究している海軍は上陸戦にも使いたいとの意向。謎の技術で「パンクしないフロート」が開発されれば、おそらく実現するものと思われます。

動画はこちらから。
DARPA Captive Air Amphibious Transporters (CAAT) For Disaster Relief – YouTube

ソース:2012/06/26 DARPA DEVELOPS TECHNOLOGIES FOR AIDING DISASTER RELIEF

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