科学と技術

あらゆるPCをジェスチャーで操作可能に、ドップラー効果を利用した「SoundWave」


昔のSF映画を見ていると「指示するのに手で触らなくてもいいコンピューター」というのが、未来的なイメージを作るのに重要だったようです。ここ数年でやっと音声認識やジェスチャー認識が使い物になるようになってきており、いかに簡単にこうしたデバイスを装着できるかが注目されるようになってきました。


「SoundWave」は音の性質の一つ「ドップラー効果」を利用したシステム。

ドップラー効果とは波の発生源が近づいたり離れたりする時に、波の周波数が変わってしまう現象。例えば救急車のサイレンは近づいてくるときは高く、通り過ぎると低くなりますが、まさしくこれがドップラー効果です。

「SoundWave」の場合、人間にはほぼ聞こえない16kHz~22kHzの音をスピーカーから常に流しておいて、手から反射してきた音をマイクで拾います。手をマイクに近づけたり遠ざけたりすると反射する音の高さが変化し、ジェスチャーを判読できます。

マイクが拾う周波数を絞っておけば周りで音が鳴っていても問題なし。特に高音をカットしているMP3音源などとは相性がいいのではないでしょうか。

近づく・遠ざかるという動きに強いので、こんな風に「近づいたらサスペンドが解ける、離れるとスリープする」というシステムに使えます。

マイク1個だと近づく・遠ざかるしか検出できませんが、ステレオマイクにすれば左右の動きも理解できるようになります。

動画は以下から。
SoundWave: Using the Doppler Effect to Sense Gestures – YouTube

SoundWaveはKinectのような光学カメラを使ったシステムよりは単純ですがマイクとスピーカーを備えたノートパソコンならどれにでもインストールができるという強みがあります。いくら新しいインターフェイスが開発されたとしても、世の中の機械が入れ替わるにはそれなりの時間がかかります。また、費用の面で導入が難しいものもあるでしょう。そうした時にこのようなスキマ技術というかハッキングはものすごく役に立つのではないでしょうか。

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