科学と技術

カラシニコフ自動小銃の故郷「イズマッシュ社」の工場の画像31枚


つい最近破産宣告を出されたのが記憶に新しいロシアの総合機械メーカー、イズマッシュ社の工場の写真です。世界で最もたくさん生産されている工業製品・カラシニコフ自動小銃は実はこんなにも素朴な人たちが作っていました。


イズマッシュ社の工場はウラル山脈の西側のイジェフスクにあります。同社は前身を「イジェフスク機械製作工場」といい、これを縮めて英語読みにしたのが「イズマッシュ」の名前となります。

1. 聖ミハイル大聖堂。イジェフスクはロシア連邦に属するウドムルト共和国の首都です。

2. 古くから機械工業・兵器工業が栄えており、ソ連時代は外国人の立ち入りが禁止された「閉鎖都市」でした。

3. 工業用水確保のために作られた人工湖・イジェフスク湖の湖畔に工場があります。

4. だだっぴろい工場

5. 組み立ての多くは手作業で行われます。これはどこの銃器メーカーでも同じ。

6. でも狙撃銃の銃身をフランクに取りつけてしまうのは……。

7. ベテランは専用工具など使わずハンマーでこんこん、と作業してしまうそう。

8. 新しいコーティングを試す。

9. 年若い工員。

10. 学生や女性も雇われています。

11.

12. もちろん機械化できるところは機械化。

13. だんだんできてきました。

14. 月収1万6000ルーブル(約4万3千円)と平均よりもやや高め。

15. 検品中。このおばちゃんの目に兵士の命がかかってます。

16. 21歳の若さながら職工長。大卒だとかなり昇進は早いそう。

17. 出荷を待つカラシニコフ。

18. これらはインドに輸出されます。

19. 工場長。

20. 銃身や機関部に彫金(エングレービング)を施す人。彫金するのは高級な銃なのでミスできないお仕事。

21. 鉛筆で下描きして彫り込みます。

22. 彼女はまだ見習いだそうですが、そのうちこんな彫刻もできるようになるのでしょう。

23. サイガ散弾銃に施された彫金。

24. テスト要員のおじさん。

25. どんな環境で使われるか分からないので、まず耐雨性能のテスト。濡らしながら撃ってます。

26. 次はキンキンに冷やす。

27. オーブンで焼く。温度で金属の膨張が変わるので、いろいろ調べなければいけません。

28. そして落とす。

29. 試射。

30. こうしていろいろな人が関わって1丁の銃が出来上がっていくのです。

31. 経済的に厳しい状況が続きますが、街の人にとっては生まれた時からある歴史の長い工場。事業は継続されるということで、世界の平和にはあまり貢献しないかもしれませんが、この人たちにとってはいい話です。

ソース:How Kalashnikov Guns Are Made | English Russia

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