アートとデザイン

アポロ計画で撮影された写真のみで製作、人類初の宇宙の旅を描いたショートフィルム「LUNAR」


冷戦時代の旧ソ連とアメリカで起こった宇宙開発競争。人口衛星に始まり動物、人間の宇宙飛行、そして遂に月面着陸へ……。そんな時代に撮影された写真と最新の映像技術で製作されたのがこちらのショートフィルム「LUNAR」。非常に迫力のある作品です。

このショートフィルム「LUNAR」は、オーストリア出身の映像作家 Christian Stangl 氏、作曲家 Wolfgang Stangl氏の兄弟が製作した作品。

複数の写真を繋げていく「パノラマステッチ」や動いているように見える「ストップモーション・シーケンス」などの技術でリアルさを追求し、完成までに18ヶ月の月日をかけて製作されています。

1. 1957年、冷戦は宇宙にまで拡大し、

2. ソ連は世界で初めて人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げ成功

3. そして、約3年後にはユーリ・ガガーリンが有人宇宙飛行に成功

4. 宇宙開発競争はソ連側の勝利で決着が付いたように見えたのだが……

5. ところが1961年にケネディ大統領がアメリカ人宇宙飛行士を月に送り込むことを約束

6. これはある信じられない宇宙の旅の話である

と始まる「LUNAR」。これは期待が高まります。

LUNAR on Vimeo

「LUNAR」の映像は2015年に公開されたアポロ計画の宇宙飛行士たちが月で撮影した1万枚以上の写真アーカイブ「Project Apollo Archive」のみを使用しています。

またこちらのショートフィルム「APOLLO」も同じく「Project Apollo Archive」の写真から製作されたもの。素材は全く同じですが雰囲気は大きく違った作品となっています。
アポロ計画の宇宙飛行士が宇宙から撮影した写真から制作されたショートフィルム「APOLLO」

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