科学と技術

口径17.45mの世界最大トンネル掘削機が貫通し地下の壁から現れる大迫力の瞬間


シアトルの市街地の真下にハイウェイを建設するため、約4年もの月日を掛けて巨大な穴を掘り続けた世界最大のトンネル掘削マシンが見事トンネルを貫通し壁から現れる瞬間を米・ワシントン州運輸局(WSDOT)が公開しました。ゆっくりと回転しながらゴリゴリ進む巨大重機を間近でドローン撮影した迫力の映像です。

動画はこちらから。
The ULTIMATE look at Bertha’s breakthrough – YouTube

このプロジェクトは、米・ワシントン州シアトル市街地を走る州道99号線(SR99)の高架橋の老化に伴い2.8kmの地下トンネルを建設すると言うもの。当初の計画では2013年7月に開始し2015年末までに完了する予定だったのですが、度重なるトラブルにより1年以上遅れてしまい工事開始から約4年後の2017年4月4日にトンネルが貫通しています。

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この巨大地下トンネルの掘削に使用されたのは、ワシントン州運輸局(WSDOT)から特注された口径が17.45mもある日立造船製の世界最大の泥土圧シールド掘進機「バーサ(Bertha)」。ちなみに名前の由来はシアトル初の女性市長に由来しています。

世界最大のトンネル掘削機「バーサ(Bertha)」の仕組みはというと……

6. ヘッド部分が回転しトンネルを掘り進み、土や岩などをスクリューで運び出します。

7. トンネルを掘り続けながらブロック(セグメント)を組み上げていきます

8. ちなみに日本から船で運ばれ、現地シアトルで組立てられた直後の「バーサ(Bertha)」はこんな感じでした。

またすでに完成しているSR99トンネルの内部をドローンで撮影したものがこちらの映像です。
View from a drone inside the SR 99 tunnel – YouTube

9. それにしても巨大な穴ですね

今後の予定は、1:トンネル掘削マシンの解体・撤収、2:トンネル内部の道路工事、3:機械・電気・配管等の設備工事、4:テスト等の行程を経て2019年初期に全面開通予定です。

10. 完成予想図。上下2段にハイウェイが作られる予定となっています。

また昨年の6月に完成した日本で建造された最大の客船が建造される全行程の3年間を記録したタイムラプス映像がこちら。巨大な人工物ってなぜか不思議な魅力がありますね。
日本で建造された最大の客船「AIDAprima(アイーダ・プリマ)」 着手からお披露目までの3年間を記録した超高画質タイムラプス映像

ソース:Alaskan Way Viaduct – Home

世界最大の泥土圧シールド掘進機|Hitz 日立造船株式会社

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