科学と技術

20メートルもの長さを自在にコントロールできるロボットアーム「バルーン型ジャコメッティアーム」がすごい


人間の腕はどれほど長くても、数メートルというサイズになることはまずありません。ロボットアームは、まさに人間を超えた能力を持つことができるわけですが、反面長すぎると重くなり、動かすのに大きなエネルギーが必要になります。長いアームをいかに少ないエネルギーで動かすか……東京工業大学鈴森・遠藤研究室が出した答えが、こちらの「バルーン型ジャコメッティアーム」です。

「バルーン型ジャコメッティアーム」は文字通り、ヘリウムバルーンを主構造としたロボットアーム。細長く縦に引き伸ばされたシルエットの人物彫刻で知られるスイスの彫刻家、アルベルト・ジャコメッティから名付けられたこのアームは、まさにその作品のごとく自重が非常に軽いのが特徴。

先端にはカメラが搭載されています。

関節もモーターや油圧といった重たいものではなく、空気圧を使うマッキベン型人工筋肉が使用されます。ワイヤーを巻いたラバーチューブになっており、チューブに空気圧をかけると直径方向に膨らみ、全長方向に収縮するという仕組み。

ロボットアームは巨大にすればするほど自重が重たくなり、動作や設置が困難になります。軽ければ軽いほど動かしやすくなる……というのがジャコメッティアームのコンセプト。例えば災害現場で建物の中の様子を見たい、というときには迅速に設置できなければなりませんが、そうした用途にはこういうアームが役に立ちます。

動画はこちらから。
20m Super Long Robot Arm – Giacometti Arm with Balloon Body – – YouTube

こうした「軽量な人工筋肉」は、着用して動かなければならないようなパワードスーツには最適。ワイヤーを用いたものはすでに米軍も研究しており、こうしてプロトタイプも開発されています。
アメリカ軍とハーバード大学が開発した「筋力増強スキンスーツ」のプロトタイプの動画 – DNA

ソース:Suzumori Endo Lab / Reserch –

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