ネット・PC

サイバー攻撃に参加するともらえる仮想通貨「DDoSCoin」の可能性


仮想通貨「Bitcoin」を手に入れるためには、自分のコンピューターのCPUパワーをBitcoinネットワークに提供し、他人のBitcoin取引を成立させる手伝いをしなければなりません。この「Bitcoin採掘競争」にはすさまじい量のCPUパワーと電力をつぎ込まれているわけですが、もしこのパワーをサイバー攻撃に振り向け、それに対して報酬を与えることができたなら……そんな恐るべき仮想通貨の可能性が語られています。

目下、Bitcoinネットワークには、全世界のスーパーコンピュータートップ500のパワーを合わせた6000倍以上ものCPUパワーがつぎ込まれています。これによって第三者のBitcoin取引の検証を行うのですが、実はその多くは「Proof of Work」つまりBitcoinへの攻撃者をかわすため、あえてムダにされています。

ではそのCPUパワーをもっと実のある、例えばあるサイトへのサイバー攻撃とか……ということで考案されたのが「DDoSCoin」です。

DDoS攻撃では、世界中のコンピューターがネット上のターゲットに向かって一気にアクセスを仕掛け、処理能力をパンクさせます。DDoSCoinではターゲットのコンピューターに到達した際に受け取ることができるデータを検知し、仮想通貨を発行します。

DDoS攻撃は現状、ウィルスやトロイの木馬などによって乗っ取った一般人のコンピューターを集めた「ボットネット」に指令を出すことで行われます。DDoSCoinではこのボットネットを構築する必要がなくなるので、DDoS攻撃を仕掛けるコストをぐっと下げることができるのです。

発案者で、USENIXセキュリティ・シンポジウムで発表したエリック・ウストロンとベンジャミン・ヴァンダーは「実際に作ったわけではないし法的責任に関しての議論はしない。あくまで可能性を示しただけ」とのこと。

実際、科学研究においてCPUパワーを必要としている人たちは本当にたくさんいるわけで、DDoS攻撃ではなくもう少し世の中のタメになるようなことにCPUパワーが振り向けられるような仮想通貨というのは、意外と有用な気もします。

ソース:There’s Now A Cryptocurrency Created by Participating in DDoS Attacks | Motherboard

トップ画像:University of Maryland and Sourcefire Announce New Cyberse… | Flickr

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