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レーティング機関へのイヤガラセ映画「ペンキを乾かす(原題:Paint Drying)」がイギリスで無事「全年齢向け」レーティングを取得


映画の内容を審査し年齢制限を加えるにはその映画を最初から最後まで全部見なければなりません。これを利用してレーティング機関にイヤガラセを行うためのイギリス映画「ペンキを乾かす(原題:Paint Drying)」の審査が無事終わり、「全年齢向け」レーティングを取得しました。

イギリスでは全英映像等級審査機構(BBFC)のレーティングを受けた作品でなければ、公共の場所での上映や販売を行うことはできません。

しかし、審査申請のために101ポンド50ペンス(約1万8千円)、上映時間1分につき7ポンド9ペンス(約1200円)が必要です。審査料は一般的な90分の映画では約17万円ほどにもなり、これでは規模の小さな自主制作映画の公開は難しくなります。

イギリスの映画製作者、チャーリー・ラインさんはこの制度に対する抗議キャンペーンをクラウドファンディングサイトKickstarterで展開。レーティング審査はレビュアーが実際にその映画を映写室で見ることを義務付けていることを逆手にとり「彼らを長時間イスにしばりつけておくための映画を作って審査に出そう」と審査料の出資を募集したところ、最終的に5936ポンド(約102万円)が集まりました。

これは上映時間にして約10時間分。チャーリーさんは事前に撮影してあった14時間分のペンキ乾燥4K映像を編集して2015年12月31日に審査を請求。2人のレビュアーに2016年1月25日に9時間、翌日に残りの1時間ちょっとのペンキ乾燥動画を閲覧させ、先日無事に「全年齢向け。過激な表現なし」のレーティングを勝ち取ったということです。さすがイギリス人という感じの乾いたユーモアにあふれたイヤガラセですね。

なおチャーリーさん自身はこの作品について「自分は1回も最初から最後まで見たことがない」ということです。

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