科学と技術

FPSゲーマーの天敵「3D酔い」を軽減する超カンタンで画期的な方法が発見される


マシンの高性能を存分に活かしたリアルなFPSゲームが流行していますが、長く遊んでいると乗り物酔いのような「3D酔い」を感じる人もたくさんいます。しかし今回発見された方法であれば、ソフトウェアの簡単な改良でこの3D酔いを軽減できるかもしれません。


アメリカ・インディアナ州のパデュー大学のデイヴィッド・ウィッティンギル助教授のチームは、シミュレーター使用時の「酔い」を少なくするための手法を研究してきました。

いわゆる「3D酔い」は、自分の体の動きと自分の目が見ているものが食い違うときに起こります。こう書くと簡単なのですが、平衡感覚から眼の筋肉の動きに至るまで非常に多くの要素が絡んでおり、技術的な解決はとても難しいと思われてきました。

しかしある学生が「こんな風に『鼻』を表示させておいたらどうでしょう」と思いついたのです。

人間の目にはつねに鼻が見えている状態で、脳はこれを何らかの基準にしているそうです。なので両目をゴーグルで覆ってしまうと鼻が見えなくなって、とたんに酔ってしまうのです。

41人の被験者に対して実験を行ったところ、鼻を表示させた状態では平均して94秒も「3D酔い」を感じるまでにかかる時間が伸びたとか。

鼻以外にも、車のハンドルやコックピットの計器盤などが常時見えているようなゲームは酔いにくいそうです。FPSゲームだと武器を持った手が表示されますが、これは上下するので確かに酔いやすそうです。

こうした研究を通じて、一体何が3D酔いを引き起こすのか、いつ起こるのかということが予測できるようになれば、これをシステムに組み込んで酔いにくいシミュレーターを作ることができるというわけですね。

ソース:Purdue News – ‘Virtual nose’ may reduce simulator sickness in video games

トップ画像:Bentley Systems Technology Day | Flickr – Photo Sharing!

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