アートとデザイン

ゴッホの「失われた耳」を子孫のDNAから培養して復活させたアート作品


「狂気の天才」と呼ばれる情熱的な画家フィンセント・ファン・ゴッホを語る上で欠かせないエピソードと言えば、1888年12月23日、フランスの画家ポール・ゴーギャンと南仏アルルで共同生活中に自ら耳を切り落とした「ゴッホの耳切り事件」。あれから100年以上たった現在、ゴッホと同じオランダ出身のアーティストが切り落とされたゴッホの耳を再現しています。

この「ゴッホの耳」は、オランダのアーティスト ディームート・ストレブ氏が、フィンセント・ファン・ゴッホの弟テオ(テオドルス・ファン・ゴッホ)の玄孫(孫の孫)から生きた細胞を採取し、組織工学に基づいて製作した軟骨組織とコンピュータ画像技術によって制作したもの。ハーバード大学医学大学院付属のブリガム・アンド・ウィメンズ病院で成長させた耳は培養液が入ったケースで現在でも生き続けています。

1. ディームート・ストレブ作「Sugababe(シュガーベイブ)」

ドイツ・カールスルーエのにある現代美術館・研究所「カールスルーエ・アート・アンド・メディア・センター」に展示中(2014年5月30日〜7月6日)です。この「ゴッホの耳」は、音声をリアルタイムに神経インパルスをシミュレートするソフトウェアを搭載した装置が取り付けられており「語りかける」ことが出来るインタラクティブアートでもあります。同じ細胞で作り出した「耳」は本当にゴッホの「耳」なのか……いわゆるテセウスの船を視覚化した作品となります。

モデルとなったのは「耳切事り件」直後の1889年1月にゴッホ自身によって描かれた2枚の自画像です。

2. 「包帯をしてパイプをくわえた自画像」

3. 後ろに浮世絵が飾られた「包帯をした自画像」

ソース:ZKM | Exhibitions 2014 :: Diemut Strebe: Sugababe

German museum shows live replica of van Gogh’s ear

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