科学と技術

牛の体格とハチのエンジン音で駆け込んでくる恐るべき新型四足歩行ロボ「WildCat」


悪魔的デザインの軍事用歩行ロボットを作らせたら右に出るもののないアメリカのBoston Dynamicsとアメリカ国防総省DARPAがまた新作を発表、仔牛の体格で不気味な羽音をさせて突っ込んでくる四本足ロボ「WildCat」はかなり悪魔兵器です。


「WildCat」は先日紹介した機械化チーターロボ「Cheetah」から発展したモデル。前作はヒモつきでしたが今回はワイヤレス化が行われ、走行安定性が飛躍的に向上しています。

DARPAがBoston Dynamics社と推進している「Maximum Mobility and Manipulation(M3)」計画は歩行ロボットが運搬できる貨物量を飛躍的向上させるとともに、これらロボットの設計・製造プロセスの効率化を進行するもの。今回の「Wildcat」もこのM3計画から生まれたもので、歩行システムなどが他の運搬ロボットに応用されるものとおもわれます。

4本足ロボ「WildCat」。2ストロークガソリンエンジンなので、音は芝刈り機です。ヨタっと立ち上がる姿が実に生き物くさくてイヤな感じです。

おそらくBoston Dynamics社の「キモい4本足」ことBigDogやLS3などの技術がフィードバックされているようで、カーブの時の体の傾斜なども実にスムーズに行えています。

以前ご紹介したとおり、現代的な兵士は銃や弾、食糧に加えて対戦車・対空兵器などの大型兵器を持ち運ぶため、その荷物の重量は大変なものとなってしまいます。今回のWildCatはこの問題を解決する「荷物運びロボ」と解説されていますが、このスピードだと他にもいろいろなことができてしまいそうですね。
Introducing WildCat – YouTube

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