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アメリカ空軍最高のアクロチーム「サンダーバーズ」の二番機パイロットだけど何か質問ある？

2013.07.09 20:48 by chaka

アメリカ空軍きってのアクロバットチーム「サンダーバーズ」の2番手パイロットが、ネット掲示板「Reddit」に登場して様々な疑問に答えてくれています。

「サンダーバーズ」は、アメリカ空軍の中でも最精鋭を集めたアクロバットチーム。ネイティブアメリカンのモチーフを機体下に描きこみ、超高難度の技を次々とキメるチームです。

接近飛行も多いのが特徴。下の5番機はこうした背面技のために数字の「5」が逆さに描かれています。

サンダーバーズは予算不足により2013年の展示飛行がすべてキャンセルされてしまっています。その分の広報活動、ということで2番機のジョシュ・ブードロー少佐がいろいろな疑問に答えています。

色々な質問がありますが、まずはこちらから。

Q:やっぱり「サンダーバーズ・アー・ゴー！」って言うんですか？

A:「イッツ・ショータイム」だね

現実は厳しいものです。
Thunderbirds Are Go!!! – YouTube

どういうモチベーションでパイロットになったのでしょうか？

Q:どうしてパイロットになろうと思ったのですか？

A:小さいころは役者か大統領になりたかったな。どちらもうまくいくとは思えなかったけどね。

10歳のころ、兄が空軍に入ってF-15の整備員になったんだ。エアショーに連れてってくれて興味をもって、そしたら近所の人が自家用機に乗せてくれてのめりこんだ。自動車の免許をとったらすぐに航空機ライセンスもとったし、それからは一直線だね。

戦闘部隊としての経験については様々な質問が寄せられていました。

空軍ならではの質問かも。

Q: デューデッテ（女性パイロットで構成された戦闘機部隊）と飛んだことは？あの人たちの爆撃の腕はすばらしかった.

A:彼女達はよく訓練されたすごいグループだ。怒らせたくないね。一晩中飛んだ後、降りてきて体力訓練したりするんだから。

ちょっと重たい質問も。さすがに武人らしい答え。

Q. 敵を殺したことはありますか、またその時はどんな気持ちでしたか
A. 友軍を守るのが第1の目的です。呼ばれれば応えます。仕掛け爆弾を使ったり、民間人の格好をした敵の戦闘員を排除することに躊躇はありません。夜はよく眠れます。

素朴な疑問です。

Q:車とジェット機とどっちがラクですか？

A:ジェット機だね。道は混雑しすぎている。渋滞でも垂直上昇はできないしね。

音速を出せるのは軍用機パイロットの特権

Q:音速の壁を突破したことはありますか？どんな感じですか？

A:何度もあるよ。でも何も感じないんだ。速度計が変わるだけだね。マッハ1.5を超えると色々なものが振動しだす。

普段の様子

Q:普通の人たちに知られていないようなことって何かある？

A:いい質問だね……そうだな、みんなと同じように、書類仕事でパソコンを触っていた時に突然エラーで止まって頭をデスクに打ち付けているところ、とかかな。イヤなことはいっぱいあるけれど、いいところに目を向けるようにしているよ。

精鋭はマインドセットが違いますね。

Q:特に難しかったり危険だったり、あまりやりたくないマニューバーはなに？

A:どれも好きだな……特に難しいもの、集中力や体力が必要とされるものは特にね。

高度な技術が必要な現代の軍隊ならでは。

Q:飛んでいる時にもっとも楽しいことは何？

A:周りの人々だね。色々なものが高度になっているから僕らをサポートしてくれる人たち、ショーを運営してくれる人がいなければ、すぐに失敗してしまう。人こそが違いを生むんだ。

軍隊と広報、というのは難しい問題です。

Q:税金を使ってショーをすることについてはどう考えている？

A:そうですね。アメリカ軍は全員志願制です。この手続きにかかるお金を節約して、指名制や徴兵制にするとどうでしょうか。アメリカ国民が負うコストは大変なものになるでしょう。志願制の軍隊の価値というのは計測することができません。

また、徴兵よりも意志のある人を入隊させたほうがいろいろなことがうまくいくでしょう。すくなくともその意志を教育する必要がないからです。多くの人が同じ問いをされますが、他に答えが思いつきません。

それではこの質問でしめましょう。