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「世界で一番ひどいカードゲーム」を作ったチーム、Wikipediaに利益を全額寄付


欧米諸国ではひとりひとりが高い人権意識をもっているので、あらゆる差別主義者は軽蔑される……というのは半分本当で半分はウソ。仲間内だと結構エグいジョークが飛び出すのは洋の東西を問いません。しかし、おそらく世界で最高レベルにひどいカードゲーム「Cards Against Humanity(人道に反するカードゲーム)」はその分をちょっと埋め合わせよう、と考えているようです。


「Cards Against Humanity(人道に反するカードゲーム、以下CAH)」は「アップルトゥアップル」という、こちらは穏やかなカードゲームを元にしたもの。

プレイヤーは3人以上。手順はこんな感じ。

1. それぞれに手札として「解答カード」を複数枚配ります。
2. プレイヤーは1ターンずつ交代で「親」になります
3. 親になったら山札から「お題カード」を1枚引き、場に出します。
4. 親以外のプレイヤーはそのお題にぴったりの答えが書かれた「解答カード」を伏せて場に出します。
5. 親が一番面白いと思った解答カードを選びます。
6. 自分のカードが選ばれたプレイヤーがお題カードを手に入れ、得点となります。
7. 親以外の全員が「解答カード」を1枚ずつ引いて、以下繰り返し。

要するにお題も答えもカードに書いてある「大喜利」のようなものなのですがCAHの恐ろしいところはいずれのカードも差別と蔑視に満ち満ちているところ。

質問は「両親がぼくにかくしていること」「次のハッピーセットのおまけ」「女子にとってかかせないもの」などまぁまぁおとなしいのですが、解答カードは「ホーキング博士の猥談」「勤勉なメキシコ人(ありえないもの、の例え)」「ヴァージニア工科大学乱射事件」など非常にきな臭い単語が踊っています。

出すカードによってその人の内面というか性格、嗜好が分かってくるのでパーティなどでみんなでやるとすぐに仲良くなれるという仕組み。共犯者意識もはたらいて効果は抜群です。

このゲーム、サイトではPDFで公開されていて自分で印刷して遊べるのですが、クリスマス前は「寄付キャンペーン」として基本的には無料で箱入りの印刷されたカードが配達されていました。

面白いのは申し込んだ人のうちタダで手に入れた人が約20%。8割の人がなんらかのお金を出し、結局平均約4ドルで8万5千セットを売ったのです。普段あまり差別的な言動を表に出さない人たちということで色々なサイトで話題となったことも手伝ったと思われます。

配送料や印刷料、サーバー代などを除いた利益は約7万ドル(約560万円)あまり。CAHのチームはこれを全額、Wikipediaを所有するWikimedia財団に寄付しました。ある意味悪意ロンダリングといえなくもありませんが、面白いシステムです。

ソース:Cards Against Humanity

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