アートとデザイン

サハラ砂漠の世界遺産都市「マリ・ジェンネ旧市街」と泥で作られた世界最大の建築物「ジェンネの大モスク」


サハラ砂漠南部のサヘル地域に位置するマリ共和国の古都ジェンネは、泥で作られた建築物群が立ち並び、独特の景観と歴史から世界遺産にも登録されている都市。そのジェンネの中心地にドンと鎮座するが圧倒的な存在感を放つ泥で作られた世界最大のモスク「ジェンネの大モスク」(泥のモスク)です。西アフリカのイスラム建築を代表する貴重な景観にワクワク感が止まりません。

「ジェンネの大モスク」は、13世紀(1280年頃)にイスラム教に改宗したコイ・コウンボロ王が、宮殿を破壊し、その跡地に壮麗なモスクを建てたの起源であり、1819年にマシナ帝国がモスクを取り壊し再建されました。そして、コイ・コウンボロ王が建造した壮麗なモスクを再現するために1907年にさらに再建されています。

屋根が100本の柱で支えられており奥行き75m、高さ20m、約1000人を収容できます。

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9. モスクの前に並ぶ商店

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11. 赤く染まるモスク

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19. 幻想的な雰囲気に包まれるモスク

毎年、ジェンネの街の住民たちが分担し表面の泥の塗り直しが行われています。

20. 建築材料となる日干し煉瓦を製造中

21. ジェンネの住民たちでメンテナンスの様子

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イスラム教徒のみしか入れない「ジェンネの大モスク」の内部の写真です。

23. ミナレットの役割をもつ塔

24. 1000人を収容できるモスク内部

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またジェンネは、以前に紹介した同じマリ共和国にある砂漠の民トゥアレグ族の都市「トンブクトゥ」と双子の姉妹と称され、かつてはサハラ交易で重要な拠点都市となっていました。

30. 1893年に撮影された写真。1907年に再建されるちょっと前のモスクの状態を確認できます。

31. ジェンネの空撮写真。モスクの大きさが際立っていることがよくわかります。

ジェンネ旧市街の地図。

大きな地図で見る

「ジェンネの大モスク」やジェンネの街の様子がよく分かる動画です。ちなみにジェンネへの道のりはマリの首都バマコからバスで10時間以上架かるとのこと。しかも砂漠地帯、道の状態は……。
Mali – Grande Mosquée de Djenne – YouTube

ソース:Great Mosque in Djenne, The Largest Mud-Brick Building in The World | Amusing Planet

The World's Biggest Mud Building (42 pics) – Izismile.com

マリのイスラーム建築 | 土のモスク、ジェンネ、ティンブクトゥ

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