科学と技術

他人が設計した「3Dプリンタ製自動小銃」を実際に出力して撃ってみた人が登場


以前DNAでは3Dプリンタで自動小銃のフレームを制作し、実際に射撃することに成功した人を紹介しましたが、そのデータをダウンロードして同じ実験を行った人が現れました。機械の設計におけるいわゆる「オープンソース」的な動きは着実に現実のものとなっているようです。


以前紹介した3Dプリンタ用AR-15用ロアレシーバーのデータをそのまま流用。

これを、P90などと同じ5.7㎜弾を使うAR-57のアッパーに組み込みます。

AR-57は弾倉が銃の上部に来るちょっと特殊なアッパーレシーバー。排莢は従来のマガジンウェルから下向きに行われます。

あとは元データに省略されているネジ穴などを処理する。刻印も省略されているので、今後追加したデータを公開するということです。

完成形。マグウェルについているのは弾倉ではなく薬きょう受け。

そして実際に発射しています。まず1発射撃したあと確認。そしてその後5発射撃しています。
Thingiverse Reinforced AR Lower Test – YouTube

6発撃ったところでバッファーチューブの根本が折れてしまいました。

ネジ山は維持できていますが、変形に耐えられなかった模様。

これは元のデータの作者も認識し、弱点として指摘していた部分。材質をABSとしたシミュレーションでは、どうしてもこの変形に耐えられないようです。

もっとも、すでに他の人たちが色々対策を考えています。例えば右側のようにレシーバーの分割を変え、グリップ、ストックとバッファーチューブの根元を一体化することで変形を抑えるというものがあります。
AR-15 Grip and Stock in Print | Ambulatory Armament Depot

今回のチームは他にも、補助的なリブを使って変形が起きないよう「ひっぱる」という設計変更も考えているそう。

こうして、他の人が行った最初の設計を、他の人たちがどんどんテストして改善していくというのはソフトウエアにおける「オープンソース」型開発にほかなりません。工業製品を大きな企業が設計から開発、生産まで全部やるという日は確実に終わりに近づいているのではないでしょうか。

ソース:WikiWep DevBlog.

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