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警察の鑑識官、盲目の作家の「失われた26ページ」をよみがえらせる


警察は人を助けるのが仕事。犯罪と戦うことはもちろんですが、長年培った技術を使って普通の人にはできないことをやってのけるのも仕事のうち。ペンのインクが切れたのに気づかなかった盲目の作家が書いた文章を、鑑定テクニックを用いて復活させるという出来事がありました。


イギリス南西部のドーセットに住むトリシュ・ヴィッカーズさんは、7年前、糖尿病によって視力を失ってしまいました。

詩をしたためるのが得意だったトリシュさん。長年、母のために詩を書いてきましたが視力を失った後は、自らの慰めのために文を書き始めます。

今は誰もがコンピュータを使って文章を書いていますが、トリシュさんが使っていたのはゴムひもを罫線にできる下敷きと紙、そしてボールペン。週に1度やってくる息子のサイモンさんが、その週に書かれたものをチェックするのが習慣となっていました。

しかし昨年のある時訪れたサイモンさんが見たのは26枚の白い紙でした。トリシュさんはボールペンのインクが切れたのに気付かず、小説を書き続けていたのです。

紙にはうっすらとペンの跡が残るのみ。トリシュさんとサイモンさんはあらゆる手を尽くしましたが文章を復元することはできません。

万策尽きたように思えた2人が最後に思いついたのは「警察に相談してみよう」というアイディア。微妙に残った指紋を読み取ることができる彼らなら、ひょっとしたら……「やれることはやってみましょう」原稿は鑑識に回され、仕事の合間に復元作業が続けられ、そして見事に「失われた26ページ」は戻ってきたのです。

「グラニファの遺産」と題されたこの小説は、ある日突然すべてを失った女性が、あたらしい人生を踏み出すまでの物語。トリシュさんはプロの作家ではありませんが、完成した暁には出版社に持ち込むことも考えているそうです。

「今までに読んでもらった人の反応は悪くないわ。お巡りさんも早く続きを読みたいと言ってくださいました」とトリシュさんは喜びを語っています。

ソース:Police salvage blind Trish Vickers’ inkless novel pages (From Bridport and Lyme Regis News)

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