アートとデザイン

「絶対に聞き間違えさせない」アウディのサウンドデザイナーの取り組みがすごい


バイクメーカー「ハーレーダヴィッドソン」のエンジン音やカメラのシャッター音、はてはコピー機の作動音など。最近ではたくさんの企業が形だけではなく製品が発する「音」もデザインの一部と考えて製品の開発を行っています。こうした「サウンドデザイン」について、自動車メーカー「アウディ」が自社の取り組みを動画で紹介しているのですが「そんなところまでこだわってるのか!」と驚くばかりの内容になっています。


YouTube – Audi Sound Studio – What is the Audi sound?

エンジン音や、CMで流れるサウンドロゴ(ジングル)など、その企業を象徴する音を「コーポレートサウンド」といいます。このコーポレートサウンドは、グラフイックロゴと同じようにいつどこで聞いてもその企業のことを思い浮かべられる印象的なものでなくてはなりません。当然、あるCMと他のCMで流れている音が違っている、ということも許されません。

このコーポレートサウンドを採集・制作するために、アウディではかなりのコストがかけられています。

マフラーやタイヤの接地音などあらゆる音源にマイクを配置。

室内にもマイクを配置することで、実際に車の中から聞こえる音も録音します。

そして実際に走行させて録音。これをすべての車種で繰り返すわけですから、膨大な手間がかかります。

路面の状態によっても音が違うので、色々なコースを走ることになります。

録音するのは走行音だけではありません。ここからのこだわりがすごい。

トランクや幌、ウィンカーにエアコンのスイッチのクリック音まで徹底的に録音。もちろんこれもすべての車種について行われます。



これらの音はデータ化され、コマーシャルなどですぐに使えるようにストックされていきます。

このように素材をモジュラー化することで、サウンドエンジニアや広告の担当者は安定した質の作品を量産できるという仕組み。

もちろん自動車の音だけではなく、ナレーションや歌、楽器の音についても同じようにオーディションと採集が行われていきます。

特に歌については「良い声」だけでなく「作曲家にとって柔軟な使いやすい声」であることも重要。例えばハ長調の曲をロ長調やイ長調に移した時にも違和感を感じさせない声であることが求められます。

シンセサイザーで使われる音もサンプリングが繰り返され、より印象に残る音が日々研究されます。

このように、あらゆる音で「アウディらしさ」を感じられるように徹底的な作業が行われた結果が以下のシーン。

同じ動画に違うBGMやサウンドエフェクトを加えて比較したものですが、雰囲気は全く違うのに、見事に統一された「アウディらしさ」を感じることができます。

ちなみに、トヨタがハイブリット車・プリウスに搭載している「車両接近通報装置」の音はこんな感じ。

YouTube – 「トヨタ・プリウス」用"静音対策品"が登場

たしかにこのかっこ悪さがトヨタらしいのかもしれませんが、多くのユーザーが求めているのは恐らくこちらのほうでしょう。できれば自分でカスタムできるようにしてほしいものです。

プリウスの車両接近通報装置をF1にしてみた。‐ニコニコ動画(9)

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